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危篤状態といってもいいくらい・・・

「舞ちゃんの呼吸が止まりそうです」

あと1時間半くらいで仕事が終わるという頃に電話が入った。
私は取り掛かっていた仕事を人に託し、すぐさま病院へ向かった。
病院は先に妻へと連絡をしたらしいのだが、仕事中に音がならないのだろう、電話に出なかったらしい。その話を聞き、妻にメールを入れて自転車に乗った。車は我が家には一台で妻が使用しているのだ。

メールを見たのだろう、すぐに妻からの電話があった。だいぶ動揺しているようだったが、すぐに病院に向かってくれと言い、私は自転車の足を速めた。

病院は隣町である。自転車ではだいぶ時間がかかるので途中でタクシーを見つけたら乗り込もうと思ったのだが、田舎の昼間の街はなかなかタクシーは夜の町のようにウロウロしてはいない。

通常、40分はかかるだろう距離を10分縮めて到着した。
今日の気温の元、汗だくである。

既に妻は病院で舞の傍で医師の話を聞いていた。私もすぐに話を聞いた。
看護師さんが、汗を拭くタオルを持って来てくれた。

舞はぐったりと横になり点滴を受けている。

話を聞くと、先程の状態から、かなり戻って来たのだという。
注射器やら何やらが転がっていて、いろいろ手を尽くしてくれたのだろう後がうかがえる。

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いつかこんな日が来ることは覚悟はしていたが、それでも舞が点滴を受けて横になっている姿はショックである。
覚悟はしていても想像したことがないからだ。

もう、今朝から動かないのだという。

だが諦めるにはまだ早く、上がって来る可能性もあるのだという医師の話を聞いているときに、舞がふと気がついたかのように、頭を上げて私たちを見回した。
気絶から覚めたような感じだ。
しばらくして、またウトウトと寝始めた。

やっぱり上がってくるかもしれないが、危篤状態といってもいいのは変わらないという。

舞ちゃん。上がって来て。お家に帰ろう。

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待ってるよ。


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