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ぱぶろふの猫

カシャリ・・・ガサガサ・・・アルミホイルを出して形を整える。

にゃあと鳴く。

結は普段、ボォーッとしている。
耳も鼻も目も、なんだか悪いのではないかと思えるくらい気づきに鈍いが、一度学習した後の反射神経は恐ろしく冴える。

我が家では焼き魚をする場合は、魚用のグリルの中へアルミホイルを敷いて、その上に魚を置いて焼く。
アルミホイルをシャーッと引き出した時点で、結はその音でトトっと近づいてきて、「お母ちゃん、それは魚ですね。そうですね。食べるんですね。私の分は無いのでしょうか?私はずっと待ってますけどいいですか?」と妻の足元で、にゃあにゃあと交渉を続ける。

20120612-1.jpg


はて、結は野生児のはず。交渉事など後回しで奪い去るのをモットーとしていたはずだが、最近では何やら西洋かぶれだ。明治維新だ。岩崎弥太郎だ。坂本龍馬だ。

足元でじっと妻を見つめて、「今、焼いているのですね。目を離しても大丈夫ですか?私が見ましょうか?」などとその表情に冗談はない。

舞は、やはりもう一歩も二歩もお姉さんなので、本当におねだりをするタイミングは、今ではないなと知っているようで、現れない。

しかし、結はいつまでも期待を込めて待ち続ける。

食卓に焼き魚が上がり、うまいうまいと食べている横で、「それは私のではありませんか?なぜ、私のお皿にのっていないのですか?」とウロウロとしている。
舞は、だまって近づき、手(前足)をそっと出して、私のお皿付近にちょいちょい突っつきはじめる。

妻に一喝され「えーっ」といった顔で引き下がる舞に対して、結はいつまでも「私の分を食べてはいけませんでしょう、独り占めはイケませんねぇ」と私の周りでにゃあにゃあと騒ぐのをやめない。

私は非常に食べづらい気持を抱えながら、アジの開きを食べるのだが、なんだかすまない気持ちで、少しばかりアジの開きを楽しめなかった。

食べた後に満腹満腹と、ごろりと横になると、結がやってきてさすがアジの油はたまりませんねぇと、私の唇をベロベロと舐めに来る。
不意をつかれて舐められると、唇はびっくりすぐらい“痛い”のだ。

猫族の恐るべしざらついた舌は、食べ物を削りとっているのではないかと思えるほど、ザラザラとしている。

以前に、よそ見をしている間に、アイスミルクバーをあっという間に削り取られたことがある。

食べることに、意欲満々の結を見ていると、野良時代の結を想像するのだが、今ではすっかり家の子になっていてそれは安心であり、野生を取り上げてしまったような複雑な気持ちでもある。

でも、それでも、アルミホイルが、がさり。

画像 653

敏感に反応するその姿に、私は、複雑に嬉しさがこみ上げる。

アルミホイルががさり。

結はやっぱり、期待を込めて待つのである。






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まとめtyaiました【ぱぶろふの猫】

カシャリ・・・ガサガサ・・・アルミホイルを出して形を整える。にゃあと鳴く。結は普段、ボォーッとしている。耳も鼻も目も、なんだか悪いのではないかと思えるくらい気づきに鈍いが、一度学習した後の反射神経は恐ろしく冴える。我が家では焼き魚をする場合は、魚用のグ...
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