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コーヒーと猫と喫茶店と

結ちゃんはよく寝る。

舞と陽がジャレて(一方的に陽がちょっかいを出している場合が多し)いる間にも、我関せずと寝ている。
舞はすっかり熟女で女王様である。いつものように妻を独占したいようで、近寄って妻をじっと見ている。
結は最近、特によく寝る。私が深夜に帰って来て、布団を敷き始めると、急いでソファーからおりて、布団に入ってくるまで、だいたい寝ている。

陽はひとりでネズミのおもちゃをちょいちょいしたり、爪研ぎの上でお尻をフリフリしながら研いでいる。
それでも暇だから私のところに来て出勤前のひと時を邪魔したいのだ。

haru1108

いつものコーヒーカップに淹れて飲んでいると、陽とのコントラストがマッチングした。
茶色いテーブルと茶色いコーヒーカップ。差し込む陽は柔らかい。


私が子供の頃、母はよく、私を連れて喫茶店に行った。
今の私は相当に頑丈に出来ているのだが、子供の頃は「行きつけの」と前置詞を置くぐらい医者の元へ母は通った。
熱が出て、病院へ行き、大嫌いな注射を打たれ、母の自転車の荷台に跨りグズグズと涙と鼻水をすすっていると、お決まりの喫茶店に入り、その日の昼食を特別に食べることができる。

私は大抵が、サンドウィッチである。
大人になった今でもサンドウィッチが好きである。

そして、必ずウィンナーコーヒーである。
生クリームが乗っていて、オレンジピールがチラチラとかかっていて、シナモンの枝でかき回す、あれである。
当時、健康保険の医療費負担は10%であったとはいえ、貧乏暮らしにもかかわらず注射をうってもらって、ウィンナーコーヒーである。ぶん殴ってやりたいガキである。
それにしても、子供の私がサンドウィッチだってマスタードの味が好きだったし、ウィンナーコーヒーについているシナモンの枝の香りがたまらなく好きであったのは、信じられないことである。

母は豊かな香りのブラックのコーヒー。
楽しそうに、私にはわからない大人の話をマスターとしていたと思う。

印象的なのは、お店は全体が暗いのであるが、通りに面している窓は小さいのだけれど、眩しいくらいの陽の光が入っていて、そこの光が少し席の離れた私のところで丁度届くか届かないかぐらいの柔らかな光となるのだ。
窓の外、内側ではなく窓の外に、黒猫が覗き込み座ると、陽の光を少し遮る。
外側に座れる窓だったのだから、今考えると珍しい。

私は、「また来た!」と少し警戒をするのだ。なぜだったのだろう?

母はその頃、ちょっと(いやだいぶ・・・)困ったいつもいない父を夫に持ち、面倒で厄介な兄弟の面倒を見て、これまた病院ばかりにかかる私を抱え、まさしく苦労をしていたのだろう。
妹は、丈夫だがやんちゃで、ピンポン球を飲み込んでこれまた病院に掛かったり、とにかくよく暴れる子供っぷりを発揮していた。

これを苦労というのだろう。


毎朝、コーヒーを淹れ、猫がテーブルの下から覗き込んでくれる生活は、どこを切り取っても幸福でしかない。
相も変わらず貧乏で金とは縁がないようだが、それでも幸せな毎日だ。

トイレに行っても猫が覗き込んで来て、風呂に入っても入れろ入れろと騒ぎ、私は毎日、結のうんこと格闘するのだが必ず愛猫の体調チェックとして触れ合える、やはり嬉しい時間なのだ。

母は子供達から解放された後、カラオケ教室に行ったり、おかしな神様を信じたり(飽きっぽいのですぐに脱退して他の神様を・・)を繰り返したり、おかしな訪問販売にだまされたり、はたまたボランティアに目覚め、あまり自分と歳の変わらぬ老人の介護をしたりと、とにかく忙しい。

そんな母と話をしたりする時は、いつも喫茶店や喫茶スペースのあるところで、ゆったりとした空間にいることが多く、必ずコーヒーを頼む。

母のコーヒー好きが、今の私のコーヒー好きを育てのは間違いない。

自宅で貧乏人のくせに、コーヒー豆をひいて淹れるなんてところは、その辺りからくるんだろうなぁ・・・

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コメント

No title

つい最近、珈琲はミルクなしで飲む方が美味しいと気がついた私。
今頃かいっ!とセルフ突っ込みいれながら今日もドリップ。
そふぃのリンスしたてのような身体を撫でながら飲むひと時が幸せ♪
陽ちゃん、珠子と同じお目目ですね。♪

Re: No title

>>そふぃ&珠子ままさん
ドリップで淹れている時の香りがたまらないですね。
部屋いっぱいに香る時間帯が大好き。だから、喫茶店がコーヒーの香りで満たされているとそれだけで嬉しいのです。

珠子ちゃんと同じお目目なんですねぇ(^ ^)
可愛らしい様が想像できます。

No title

病院は嫌な場所ですが、お母様と出かけて喫茶店も行ける。
そんな楽しみがあったのですね。
良い思い出ですよ。珈琲で思い出すお母様。
一生切れない、美しい思い出となりますね。
陽ちゃんオシャマで可愛く成長しています!

Re: No title

>>Sabimamaさん

今でも、診察は苦手です。
なぜか、診察の後はお尻に注射のようで・・

でも、そのあと、喫茶店に行きたくなるのはこの思い出のせいなんですよ。

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